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過疎と逆行、人口が増えていく!?


 759人――10、15に締め切ったバーチャル村民の人口が実際の本川村の人口に並んだ。(H12年度国勢調査による)。H15年9月現在は808人というので、合計すると1600人、ほぼ倍増したことになる。ありえない話だが、本川村は人口が増えている村なのだ。

 実際の村とバーチャルな村はどんな関係なのか、自転車で山頂付近から26キロを下り降りる取り組みは大きな成果だったと思う。
 第一、体いっぱい自然を満喫できた感動が残った。自転車というエコな乗り物で全国的にめずらしい体験ができることは、本川村でしか味わえない山岳観光をアピールになるのではないだろうか。村には似たルートを走る「酸欠マラソン」がある。こういうイベントを動かすには相当なエネルギーがいる。この自転車企画は村のエネルギーをあまり使わず、バーチャル村民が率先して新しい可能性を提示できたのではないだろうか。

 そのあと、村からの申し出もあり、使用した自転車は「バーチャル本川村」が提供を受け、村と共同して運用していくことになった。おおざっぱに言うと、どういう利用の仕方をするかなどは「バーチャル本川村」が作り、乗り置かれた自転車は村がまた元の倉庫に戻すなどバックアップする。
 「乗り捨て自由」も大胆だったが、ふだん駐輪する倉庫は「開けっ放しにしよう」という提案にビックリ。管理者を置けない実情もさる事ながら、カギがない、というのは我ながら、すごい発想だと思う。大自然とともに、そんな大らかな“村”を感じてもらえたらとてつもなくうれしい。束縛のない使い方ができる、これも大いに観光者の心を解放させるはずだ。

 一方、大自然の中に「バーチャル村民車」などのネームが入った自転車が投げ捨ててあったりしたら……と想像するとゾッとしないでもない。しかし可能であれば、制限や禁止事項ばかり読まされながらの観光でない方がいい。

 村やバーチャル村が管理するのではなく、利用者が自ら安全に注意し、利用方法を拡大していく“自主運営”を訴えていくつもり。安全面や利用方法について、利用者自身が管理するつもりで乗り、その体験を次に利用する人の安全や管理に生かす形で利用が拡大していかないものだろうか。ヒヤッとしたこと、こうなっていたらもっと楽しかったという体験を次の人、次の人に引き継いでいくことができたら……。
 そして、この自転車が、石鎚方面へ、西条方面へ、吾北・伊野方面へ、吉野川方面へ利用が拡大していく夢を見る。

(2003年11月25日)


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