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日本から村がなくなる!


 本川村は、来年10月には吾北村、伊野町と合併し「いの町」となることになった。
 今回の合併で、全国3185の市町村が1700くらいになるという。日本からほとんどの村が消え、地図上には町や市ばかりとなる。外国人にもビレッジではなく、タウン、シティと紹介されるのだろう。ずいぶん近代化した印象になるのではないだろうか。行政のムダがなくなり、住む人々の生活が豊かになれば、それに越したことはない。

 しかしハタと、村がなくなるとはどういうことか、考える。確かに「村」には負のイメージがつきまとう。
 過疎、貧困、不便、年寄りが多い、工業がない、道が狭い、……
 果たして村はこれらを解消し、"町的"になるのだろうか?

 もう一つ、「村」は単なる「市町村の単位」ではなく、日本人にとって「邑(むら)」につながる特別な想いがこもっていると思う。山や緑がいっぱいある、空気や空がきれい、純朴な人が住んでいる、昔話が残っているといった望郷の念を含んだ「村」であり、自然に囲まれて育った、地域の人・近所の友に囲まれて大人になれたという感謝の念を含んだ「村」だ。それは、日本人の原点、心のふる里のようなものにも思えるのである。

 10年後、教科書から学ぶ子どもたちは、かつて村があったことを驚くようになるだろう。村がなくなって、一緒に日本人の心が失われていくということにならないだろうか?

 バーチャル村は本川村に住んではいないが応援したい気持ちを形にしようとスタートした。バーチャルであるがゆえ、現実に左右されず、「村」の名前を、地域の名前をそのまま残すことができる。かつてを残し、伝えていく、それもバーチャル本川村の一つの役割かなとも思う。

(2003年7月18日)


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